【投資信託の選び方】全世界分散の投資信託は一体どれが良いのか比較してみた!

考えう人

みなさん、投資信託買ってますか?

私は個別株も持ってますが、日頃から世界中に分散して投資をすることで、世界経済の成長の恩恵を受けたいと思っています。

「米国だろうが中国だろうが世界規模で成長が進めば、勝手に自分も儲かるやろ。しめしめ。」という単純な考えだからです。

そういう人には個別株をたくさん買うよりも投資信託を購入して世界中に投資する方が当然効率が良いです。

しかし世の中には様々な”全世界”、”グローバル”といった名前の投資信託が存在していて、一体どれが良いのやらよく分かりません。

今回はちまたで人気の世界分散の投資信託について調べた結果について書いていきます。
最後には独断で”こんな人はこの投信を買うべき!”を決めました。

今回比較する投資信託

世間にはいろんな世界分散投資信託がありますが、ちまたで評判の高い(?)以下の投信について調べてみました。

  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
  • セゾン資産形成の達人ファンド
  • セゾン バンガード グローバル バランスファンド

手数料の比較

まずは手数料の比較ですが、購入手数料、解約手数料はどれも無料です。

素晴らしい!

次に信託報酬は以下の通り。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド

0.22%(連動しているETFであるVTは0.09%)

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

0.16%

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

0.15%

セゾン資産形成の達人ファンド

1.35%

セゾン バンガード グローバル バランスファンド

0.6%

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)“が最も手数料が安い結果となりました。

セゾン投信の2本は他と比較すると4倍~9倍ですね。

後述しますが、”楽天・全世界株式インデックス・ファンド“は海外ETFの【VT】に連動しています。

VTの手数料が0.09%で、投資信託の手数料0.13%を上乗せしています。
それでもかなり安い部類ですが。

構成内容の比較

投資信託の構成内容について書いていきます。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド

バンガード・トータル・ワールドストックETF(VT):100%

海外ETFである【VT】は先進国や新興国市場を含む約47ヵ国の約8,000銘柄で構成されます。

構成銘柄の選択が”時価総額加重平均型”なので時価総額の低い新興国の銘柄は中国3%+αのみ。

株式のみで、債券やリートは含まれません。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

主な構成(上位の組み入れ)は以下の通り;

  • 先進国株式:81%
  • 新興国株式:12%

株式のみで、債券やリートは含まれません。

新興国株式が1割以上入ってますね。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

以下の8つの資産にそれぞれ12.5%(8分の1)を振り分けています。

  1. 国内株式:12.5%
  2. 先進国株式:12.5%
  3. 新興国株式:12.5%
  4. 国内債券:12.5%
  5. 先進国債券:12.5%
  6. 新興国債券:12.5%
  7. 国内リート:12.5%
  8. 先進国リート:12.5%

まんべんなく振り分けてますねー。

セゾン資産形成の達人ファンド

主な構成(上位の組み入れ)は以下の通り;

  • コムジェスト・ヨーロッパ・ファ ンド: 26.9% (ヨーロッパ株式)
  • バンガード® 米国オポチュニ ティファンド :22.2%(米国中小型株式)
  • コムジェスト・エマージング マーケッツ・ファンド :13.3%(新興国株式)

株式のみで、債券やリートは含まれません。

大型株よりも中小型株メインでリターンを高くしようという方針です。

また新興国株式が1割以上含まれています。

セゾン バンガード グローバル バランスファンド

主な構成(上位の組み入れ)は以下の通り;

  • インスティチューショナル・インデックス・ファンド:29%(S&P500連動)
  • USガバメント・ボンド・インデックス・ファンド :25%(米国債、米国政府機関債)
  • ユーロ・ガバメントボンド・インデックス・ファンド:18%(ユーロ圏各国の発行する国債、政府機関債)

株式と債券が全体の50:50となるように構成されています。

リートは含まれません。

国別構成の比較

ここからは各投信の国別の構成について書いていきます。

国別構成比が見つからなかったeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は通貨別にしてあります。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド(VT)

1位:米国、55%
2位: 日本、8%

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

1位:米国、53%
2位:日本、7%

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

1位:円、37%
2位:米ドル、26%
3位:ユーロ、7%

セゾン資産形成の達人ファンド

1位:米国、46%
2位:日本、12%

セゾン バンガード グローバル バランスファンド

1位:米国、54%
2位:ユーロ、28%

どの投信も米国が半分以上を占める中、”eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)“だけが米ドルを26%程度に抑えています。

また、日本(円)の比率が高いのは”eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)”が3割以上、”セゾン資産形成の達人ファンド”は1割以上を占めています。

運用期間の比較

楽天・全世界株式インデックス・ファンド

開始時期:2017年9月
運用期間:2年

※【VT】は2008年6月より運用開始している。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

開始時期:2018年10月
運用期間:10ヶ月

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

開始時期:2017年5月
運用期間:2年3ヶ月

セゾン資産形成の達人ファンド

開始時期:2007年5月
運用期間:12年3ヶ月 

セゾン バンガード グローバル バランスファンド

開始時期:2007年5月
運用期間:12年3ヶ月

セゾン投信の2本が10年を超えていて、飛びぬけて運用期間が長いですね。

あとはどの投信も3年未満でどっこいどっこい。

なお”楽天・全世界株式インデックス・ファンド”が連動を目指している海外ETF【VT】は10年以上運用されています。

リターンの比較

楽天・全世界株式インデックス・ファンド

1年リターン:-3.19%
※VTの10年リターン:+12.39%(年率)

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

9ヶ月リターン:+5.2%

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

1年リターン:+3.42%

セゾン資産形成の達人ファンド

1年リターン:+0.58%
10年リターン:+12.96%(年率)

セゾン バンガード グローバル バランスファンド

1年リターン:+2.1%
10年リターン:+6.81%(年率)

セゾン投信の2本以外は3年未満の運用履歴の短い投信なので1年リターンしかありません。。

この1年は株式市場がイマイチの動きだったこともあって、株式のみの投信はどれも1年リターンは良くありません。

逆に債券、リートが入っている”eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)”や”セゾン バンガード グローバル バランスファンド”は比較的良いリターンとなっています。

ただ個人的には短期的なリターンはあまり興味ない。。

一方で長期的視点から10年リターンを見ると、”セゾン資産形成の達人ファンド”と”楽天・全世界株式インデックス・ファンド”(VT)は年率+12%を超えるスンバらしいリターンです。

分配金の有無

どの銘柄も分配金はゼロ円です。
潔いです。笑

分配金は出さずに、基準価格を挙げることに焦点を絞っているということですね。

こんな人はこの投信を買うのが良い!!

さて、これまで調べた内容から、管理人が独断で各投信を買うべき人を書いていきます。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドを買うべき人はこんな人!

  • 株式だけでオーケー。
  • 債券、リートは要らん。
  • 組み入れ銘柄は先進国多めで行きたい。

※少しハードルは高くなりますが外国ETFのVTを直接買えば手数料は更に安く出来ます。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を買うべき人はこんな人!

  • 株式だけでオーケー。
  • 債券、リートは要らん。
  • 先進国株式は大型株メインが良い。
  • 新興国株式もそれなりに入れたい。
  • 手数料安くしたい。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)を買うべき人はこんな人!

  • 株式、債券、リートにまんべんなく分散したい。
  • 日本、先進国、新興国にまんべんなく分散したい。
  • 外国通貨より円の割合を高めにしたい。
  • 手数料安くしたい。

セゾン資産形成の達人ファンドを買うべき人はこんな人!

  • 株式だけでオーケー。
  • 債券、リートは要らん。
  • 米国中小型株式を中心にしてリターンを狙いたい。
  • 新興国株式もそれなりに入れたい。
  • 日本株式もそれなりに入れたい。
  • 手数料高めだがカテゴリー平均よりリターンを高くしたい。
  • 運用履歴が長い銘柄がいい。

セゾン バンガード グローバル バランスファンドを買うべき人はこんな人!

  • 株式と債券を半分半分で入れたい。
  • ユーロをそれなりに組み入れたい。
  • 手数料高めだがカテゴリー平均よりリターンを高くしたい。
  • 運用履歴が長い銘柄がいい。

まとめ:
管理人はセゾン投信の2本立てで運用中

今回は”【投資信託の選び方】世界分散の投資信託は一体どれが良いのか比較してみた!”について書きました。

私は上記のうち、”セゾン資産形成の達人ファンド”と”セゾン バンガード グローバル バランスファンド”の2本を毎月積立で購入しています。

積立開始して1年半になりましたが、ちょっとだけプラスです。

購入した理由は色々考えたわけではなく、好きなサイトでお勧めされていたからという、投資素人らしい単純な理由です。笑

今回比較してみましたが、自分が乗り換えるなら”eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)”ですかね、まんべんなく分散という響きが良いです。(なんとなく)
リターンは他に比べると抑えめですが、景気後退時には下がりも抑えめになる?

※上記は全て2019年8月10日現在の情報です。
※あくまで投資は自己判断でお願います。

いろいろ比較シリーズの記事一覧

ETF関連

投資信託関連

個別株関連

口座関連

関連記事

米国債と債券ETF、MMFの比較記事です。

インドの投資信託の比較記事です。

短期、中期、長期投資の比較記事です。

関連アイテム

参考サイト

投資信託はこの3本が良い
MORNING STAR
Bloomberg

ブログランキングに登録しています。
クリックしてもらえると大変励みになります。

にほんブログ村 投資ブログ お金(投資)へ

にほんブログ村

楽天証券の口座開設は以下↓のリンクからどうぞ

マネックス証券口座開設は以下↓のリンクからどうぞ。
マネックス証券で口座を開設する!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です