原油価格とシェル (RDS), BP, エクソンモービル (XOM), シェブロン(CVX)の株価を比較!配当や利益率も調べたぞ!

プラント

今回は、原油価格4大スーパーメジャーと呼ばれるシェル【RDS】, BP, エクソンモービル【XOM】, シェブロン【CVX】の株価がどれくらい連動しているのか調べてみました

またスーパーメジャー各社の配当金や利益率の特徴についても書いていきます

注)この記事は2020年3月30日のデータを使用しています

4大スーパーメジャーとは

世界の石油、ガス資源ビジネスにおいて、4大スーパーメジャーと呼ばれるのは以下の4つの企業

  • ロイヤル・ダッチ・シェル【RDS】(352 Bill$)
  • ブリティッシュ・ペトロリアム【BP】(283 Bill$)
  • エクソン・モービル【XOM】(265 Bill$)
  • シェブロン【CVX】(147 Bill$)
  • ※()は2019年の売上

どれも古い歴史を持つ巨大企業年間売り上げは最も小さいシェブロンでさえ15兆円を超えています

各企業の歴史についてはWikipediaや様々なサイトで語られているので割愛します

RDS/BP/XOM/CVXの株価と原油価格の比較

3ヵ月チャートの比較

スーパーメジャーの3ヶ月チャート
Yahoo!ファイナンス

まずは最近3ヶ月の4大スーパーメジャーの株価と原油価格の比較です
※原油価格の推移はWTI 原油ETF【1671】を代用しています

原油価格(青線)の急落に連動して、4つの銘柄が全て大体同じ%下落していることが分かります

ただし原油価格の下落率(60%)に対してシェル【RDS】の株価(赤色)の下落率はそれを超える70%に近い下落率となりました

他の銘柄は原油価格のボラティリティよりはマイルドな下落となっています
それでもこの3ヶ月で50%〜60%も下落しています

また1週間前の原油価格の反発にも連動して、株価が上昇しています

原油価格は+25%程度の反発でしたが、特にシェルとBPは+50%も急反発しました

もし底値で買った人がいれば、すごい儲かりましたね

10年チャートの比較

スーパーメジャーの10年チャート
Yahoo!ファイナンス

次に10年チャートの比較です

どの銘柄の株価も原油価格(青色)の上げ下げに連動する挙動になっています

この10年間の原油価格は、基本的に下落傾向です

つまり10年前の価格(1バレル75ドル – WTI原油先物)を常に下回ってる状況

一方でBP以外の株価は、上がったり下がったりしながらも10年前の株価よりはプラスの時期が大半です

BPの株価(緑色)は冴えないですね
この10年間は、原油価格と同様に下落傾向で常に10年前の株価からマイナスとなっています

ここからは原油価格から離れて4大スーパーメジャーのデータを比較していきます

RDS/BP/XOM/CVXの連続増配年数の比較

  • シェル:据置中(1945年以来70年以上減配は無し)
  • BP:3年
  • エクソンモービル:37年
  • シェブロン:33年

まずシェルは最近増配していません
ただ第二次世界大戦が終わった1945年以降、一度も減配が無いという歴史があります

BPは業績に伴って減配することがあります
2010年のメキシコ湾原油流出事故による業績悪化では当時の1株あたり配当金を半分まで減らしました

一方でエクソンとシェブロンは30年以上増配を継続しています

RDS/BP/XOM/CVXの配当利回りの比較

  • シェル:12.64%
  • BP:10.53%
  • エクソンモービル :9.42%
  • シェブロン:7.50%

直近の配当利回りは、株価の急落・暴落を受けてどの企業も高配当です

シェルBPは10%を超えて超高配当株になっています

RDS/BP/XOM/CVXの配当性向の比較

直近四半期 (2019-4Q )の配当性向

  • シェル:783%
  • BP:96%
  • エクソンモービル :198%
  • シェブロン:88%

直近の2019年4Qの決算では、BPとシェブロンは かろうじて 100%以下におさまっています

シェル、、783%、、滅茶苦茶 笑

エクソンも198%って、、

稼いでも~稼いでも~♪
純利益は~配当金で~消えて~ゆく~♪

(作詞・作曲:管理人)

直近1年間 (2019年) の配当性向

  • シェル:191%
  • BP:93%
  • エクソンモービル :140%
  • シェブロン:82%

1年間でまとめると、配当性向は少しましになります

最も配当性向の低いシェブロンがまともに見えますが、それでも80%を超えています

これだけ配当性向が高いと、正直いつ減配してもおかしくない気がしますね。。

RDS/BP/XOM/CVXの営業利益率の比較

  • シェル:9%
  • BP:5%
  • エクソンモービル :9%
  • シェブロン:8%
    ※2017年~2019年の3年間の平均

BP以外の3企業の営業利益率は平均1割弱です
BPの利益率はその半分
BP~冴えね~ 笑

そもそも他の業界に比べて、莫大な設備投資費がかかるエネルギー業界の利益率は良くありません

その他メモ

シェル【RDS】には【RDS-A】と【RDS-B】がある

米国市場でシェル【RDS】の株を買おうとすると、RDS-ARDS-Bを選ぶ必要があります

どちらもADR(米国預託証券)ですが、RDS-AはオランダのADR、RDS-Bは英国のADRとなります

ロイヤル・ダッチ・シェルが、オランダのロイヤル・ダッチ社と英国のシェル社の合併会社であることに由来しています

オランダADRのRDS-Aは源泉徴収税が15%も取られるのに対して、英国ADRのRDS-Bは源泉徴収税が0%

従ってRDS-Bの方が配当金を受け取る際に税金が安くなりお得です

まとめ

管理人はエクソン【XOM】を長期保有中、スポットでシェル【RDS】を買うか検討中

私は高配当株投資を始める前からエクソンモービル【XOM】を保有しています
そして減配しない限りは長期に持ち続ける予定です

今から思えば同じくらい連続増配中でより配当性向の低いシェブロン【CVX】を保有しても良かったですが、
「エクソンモービルの株主になりたい!!」
っていう個人的な感情があったので、XOMを選びました

私は株でもETFでも客観的なデータよりも、まず自分の感情(この会社の株を保有したい!)を優先して考えてるミーハーな素人投資家なので、それで納得してます

そして、ここ数か月の空前の原油大暴落で利回りがとんでもないことになっているシェル【RDS】をスポットで買おうかと考え中

ただしスーパーメジャー株の保有を考える際には、

  • 配当利回りが高い
  • 過去データでは増配傾向, 減配しづらい

というニンジンがぶら下がっている代わりに、

  • 原油の挙動で株価が上下する(ダウやS&P500と連動しづらい)
  • 100%を超える配当性向で減配リスクあり
  • 利益率が低いビジネスモデル

というリスクがあることを理解した上で投資する必要がありますね

関連記事

コモディティETFのほとんどが原油価格と関係している話[blogcard url=”https://ga-ga-ga-ga-ga-ga.com/commodity-etf-2013-2016/”]


保有企業が減配したらどうするか?予め考えておくのも大事ですね[blogcard url=”https://ga-ga-ga-ga-ga-ga.com/feedback-from-ge-201906/”]

いろいろ比較シリーズの記事一覧

ETF関連

投資信託関連

個別株関連

口座関連

関連アイテム:

ブログランキングに登録しています。
クリックしてもらえると大変励みになります。

にほんブログ村 投資ブログ お金(投資)へ

にほんブログ村

参考リンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です