これまで2008年のリーマンショック再来時のシミュレーションを色々してるんですが、今回は回復期間について調べました。
自分の保有銘柄がどれくらいで回復したのかを調べる事で、リセッション時の【我慢が必要な期間】の目安を確認します。
保有銘柄がリーマンショックの暴落から回復するまでの期間
VOO(S&P500)の場合
- 暴落前高値:2007年10月、$1,562
- 暴落後高値:2013年4月、$1,589
- 回復期間:5年7ヶ月
まずはVOOですが、S&P500の動きで振り返ると2008年の金融恐慌から回復までに5年7ヶ月かかっています。なげーな。。
グロース株の場合
- 銘柄:暴落前高値 → 暴落後高値(回復期間)
- GOOGL:2007年12月、$357 → 2013年1月、$369(5年2ヶ月)
- VISA:2008年5月、$22 → 2010年4月、$24(2年0ヶ月)
注)VISAは2008年3月上場
VISAは上場が2008年以後なので除外します。
そうなるとGOOGLが回復までに5年2か月かかってますね。
S&P500よりも5か月早い回復期間ですが、5年以上はかかっています。
高配当株の場合
- 銘柄:暴落前高値 → 暴落後高値(回復期間)
- ABBV:2008年9月、29$ → 2012年2月、29$(3年6ヶ月)
- JNJ:2008年9月、$69 → 2012年10月、$71(4年2ヶ月)
- KO:2007年12月、$31 → 2010年11月、$32(3年0ヶ月)
- NGG:2007年12月、91$ → 未回復
- IBM:2008年8月、122$ → 2009年11月、126$(1年4ヶ月)
- T:2008年6月、34$ → 2012年5月、34$(4年0ヶ月)
- MO:2008年1月、23$ → 2010年9月、24$(2年9ヶ月)
- XOM:2008年4月、93$ → 2013年7月、94$(5年4ヶ月)
注)ABBVは分社前のアボット・ラボラトリ(ABT)の株価で代用
回復にかかった平均期間は3年5カ月となりました。
S&P500やグロース株と比べると2年ほど早く回復しています。
さすがデフェンシブ株といったところですね。
ただしNGGはまだ暴落前の高値に未達なので上記計算から除外してます。
しょぼいなー。。
頑張れNGG!
後はエクソンモービル(XOM)も油価の影響を受けやすいので、暴落から回復後に急落したり回復したりを繰り返しています。
米ドルがリーマンショックの暴落(円高)から回復するまでの期間
- 暴落前高値:2007年6月、123円/ドル
- 暴落後高値:2015年5月、124円/ドル
- 回復期間:8年0ヶ月
むしろ株価よりも為替(ドル安)の回復期間がヤバいです。
円高ドル安から暴落前のドル円に戻すのに8年もの歳月がかかっています。
日本で生活する身としては、いくらドル株が回復しても円高が続くと円換算資産高は低いままとなります。
まとめ:米国市場は右肩上がりだが、暴落再来なら回復まで5年は覚悟すべし
今回は”金融恐慌・リーマンショック再来で株価が暴落したら回復にどれくらいかかるのか?保有株で検証!”について書きました。
米国株の長期投資(バイ&ホールド)をする上で、5年〜8年のスパンで資産が増えない時期があるという腹づもりが必要ですね。
逆に言えば市場が落ちても、8年後には元に戻ると言い聞かせて継続して積み立てることが出来れば復活後に大きな含み益や配当利回りが転がり込んできます。
5年先の予想される大きな出費は予め現金でキープしておく
私はリーマン級の暴落が起こったときに現在の資産は半分くらい吹き飛ぶと予想しています。
詳しいシミュレーションは以下参照。
[blogcard url=”https://ga-ga-ga-ga-ga-ga.com/simulation-2008shock/”]
そして5年〜8年は回復しないと予想される。
ここで“損切りしないメンタル”、“買い増しを続けるメンタル”が求められるわけですが、回復期間中にデカイ出費があった時に現金が不足すると損切りして資金を捻出しないといけない。
なので今後8年で起こると予想される大出費(自宅購入の頭金、子供の学費等々)については現金で保有して投資に回さない方針。
まぁ万が一そんなことが起こったら、出費後の私の現金比率は数%になるでしょうが、現在の生活を続ける事はできる計算。
そういう意味でサラリーマンは毎月の基本給が保証されているので暴落には本当に強いですよ。
暴落についての記事一覧
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