【米国株】ADRについて調べた話。購入時の注意点とは?

米ドルとスマホ

私は自分が持っている米国株がADRだったことに買ってから気づきました。。(恥ずかしい)

気を取り直してADRとは何か、購入時の注意点について調べた結果を書いていきます。

ADRとは

ADRはAmerican Depositary Receiptの略称です。日本語では米国預託証券

ADRの仕組みとしては、米国以外の国で設立された企業が発行した株式を裏づけとして、米国で発行される有価証券となります。
なんか、ややこしいですね。

とにかく米国市場で米国以外の国の企業の株に投資する場合はADRを売買することになります。

ADRは複数株をまとめたり一株が分割されている

企業によって1株=1ADRとしている場合もありますが、複数株をまとめて1ADRにしたり分割したりケースバイケースです。

例えばトヨタ自動車を例に挙げます。

(2019年6月6日現在)東証一部ではトヨタ自動車(7203)は1株、6,547円。

米国で上場しているTOYOTA Motors(TM)は1ADRが120ドルです。1ドル108円とすると、12,960円。

これは2株で1ADRにしているからです。

東証でのトヨタの単位株数は100株なので、購入するのに65万円必要ですが、米国株式市場の単位株数は1ADRなので12,960円(+手数料)から購入出来ます。

東証よりも米国の方が買いやすいですね。

ADRの配当金はドル渡し

ADRの配当金は米国ドルで振り込まれます。

オリジナルの配当金は現地通貨で支払われるので、現地通貨に対してドル安だとADRの配当金は多くなりますし、ドル高だと少なくなります。

私が保有しているNGGはイギリス企業のADRですが、先日発表されたドルベースの配当金は昨年同期よりも減ってしまいました。

一方でオリジナルの通貨であるポンドベースだと増配を続けています。

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ADRは米国の配当金課税が掛からない

米国では配当金に対して現地課税は、租税条約により定められた源泉徴収税率10%が掛かります。

しかしADRの場合は米国の課税が免除されて、それぞれの企業の所在地の現地課税が適用されます。

例えばイギリスやインド、オーストラリアの現地課税は0%なので税金がかかりません。

私がADRで所有するNGGもイギリスの企業なので課税されません。

ただし日本の配当課税(20%)は掛かります。

この日本の課税をNISA口座を使って非課税にすることも可能(私はやってませんが)。

現地課税については外国税控除を使って確定申告(還付申告)すれば取り戻すことができるのですが、所得税が低い場合に全額還付されません。

なのでADRを使って外国の現地課税を払わないメリットは所得が低い人ほど大きくなります。

ADRは管理手数料がかかる

ADRを保有すると管理手数料がかかります。

掛かります!(`ω´)キリッ

と言ってますけど、NGGの配当金の振込は8月なのでまだ自分で確認出来ていません。。

SBI証券の場合は外国手数料という名目で徴収されるようです。

そしてADRの管理手数料の調べ方は以下の記事でまとめられています。
素晴らしい記事ですね!

リンク:ADR手数料を調べる方法(高卒非正規が株式投資でアーリーリタイアを目指す)

私も保有しているNGGのADR管理手数料を調べてみました。

STEP 1:ADRの取り扱い銀行を調べる

まず上のリンク記事の方法でNGGのADRの取り扱い銀行(Diposinaly Bank)を調べます。

NGGのDiposinaly BankはBNY (バンク・オブ・ニューヨーク・メロン)でした。

関係ないけど、なんか美味しそうな名前ですねw

STEP 2:銀行のページからADRの詳細を調べる

さらにリンク記事を参考に、BNYのページからNGGの直近のADRの手数料(Dividend Fee)を調べると0.02$でした。

配当金の約1%が手数料で取られる計算です。

これが高いか低いか、人によって評価が分かれるところですかね。

私の場合、NGGから年間9万円くらい配当で受け取りますが、「そのうち900円手数料で取られる」と考えると、、「手数料も馬鹿にならんなー」と感じます。

まとめ

今回は”【米国株】ADRについて調べた話。購入時の注意点とは?”について書きました。

まとめると、

  • ADRの配当はドル渡し。為替の影響を受ける。
  • ADRでは米国の課税を回避できる。現地課税が低い国のADRは低所得の人ほどメリット大。
  • ADRは企業によって管理手数料がかかるので注意必要。(私の場合は配当の1%取られている)

ってかんじてすかね。

参考リンクを貼っておきます。
ADR手数料とは何か?(アメリカ株でアーリーリタイアを目指す)
ADR手数料を調べる方法(高卒非正規が株式投資でアーリーリタイアを目指す)
楽天証券HP
海外投資実践マニュアル(7) 

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