最近読んだ2冊の本から、
自分がシアワセになる方法について考えてみました
最近読んだお金の本、2冊
シアワセなお金の使い方――新しい家庭科勉強法(南野忠晴)
現役の家庭科の先生が学生に教える感じで、分かりやすくて面白かったですね
この本で響いたのは『家事育児はワークか?ライフか?』という質問と、その答えです
家事育児はワークかライフか
一般的に仕事はワーク、プライベート(仕事以外)はライフというのがイメージです
つまり、家政婦さんや保育士さんでなければ家事や育児は仕事ではないのでライフとなります
一方この本では『ワークは他人のために使う時間、ライフは自分のために使う時間』と定義します
つまり、子供のために行う育児はワーク、夫や妻のために家事はワーク(自炊や一人暮らしの家事はライフ)ということになります
その上で、シアワセになるためにはワークもライフもどちらの時間も必要であり、そのバランスを取ることが大事であると説きます
専業主婦(主夫)の人でも日中は他人のために使う家事育児の時間がほとんどならワーク多寡となり、ライフ(自分の時間)を増やす工夫が要りますし、
逆にリタイアして、ただ自分の趣味だけに時間使う人はライフ多寡となり、ワーク(他人の為に過ごす)の時間を作るべきです
ワークライフバランスとは、
サラリーマンの残業を減らす事のみを指すわけではなく、『24時間のうち自分の時間と他人の時間をバランスよく配分すること』を指すべきと指摘しています
私も「全くその通りだなぁ。」と思いました
幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」(橘玲)
この本は最近よんだ中で、一番興味深かったです
この本を読んでから著者の橘玲さんの本を立て続けに読んだくらいビビッときました
この本で一番響いたのは、
『人間の幸福感の基盤には1)金融資産、2)人的資本、3)社会資本があってそれらを高めたら誰でも幸福になれる』
という結論です(抜粋ではなく私の要約です)
- 金融資産=貯めたお金
- 人的資本=稼ぐ力
- 社会資本=他者との絆
世の中に幸せになる方法を書いた主観的な本は掃いて捨てるほどありますが、
幸福という曖昧な感情をここまで、ビシッと定義した本は他にないです(私の知る限り)
キリスト教徒じゃないですが、目から鱗でしたね
1冊目に紹介した『シアワセな〜』と組み合わせると、人的資本はライフ、社会資本はワークなのかなと考えてます
著者いわく、
3つの中で社会資本(絆)さえあれば幸福感は満たされる、貧乏で稼ぎは少なくても幸せな人は沢山いる
例えば田舎のマイルドヤンキー(プア充)が典型例として挙げられています
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の主人公もその1人でしょう
逆に、金融資産(貯金)と人的資本(高年収)があっても社会資本(他者との絆)がないと幸福感は得られない
「おー!なるほどなぁ」と、
興味深いですよね
私が幸福になるためにやること
私の場合、金融資産はもう十分あります
これは自分の支出との比較の点から十分あると考えています
まぁ他者との比較の点でも私の資産額は多い方ですがね
となると、後は社会資本を高めていくことで幸福感を得ることができるはずです(理論的には)
先ほど書いたように、これから人的資本(稼ぐ力)を高めても、社会資本がないと幸福感は得られない、これを橘玲はただの「金持ち」とカテゴリー付けしてます
健康とか最低限の人的資本は必要だけど、私は『金融資産と社会資本が高い人』を目指そうかな
ちなみに著者はこの人たちを「旦那」とカテゴリー付けしてます
旦那になりてー 笑
なので、これから他者との絆を深くしていく、
ワークの時間を増やしていく、
ワーク=仕事と考えると嫌になりますが、
ワーク=他者のために使う時間と考えます
さらにこの「幸福の資本論」が面白いのは、社会資本を高める方法についても言及しているところ
少数の大切な人のために時間を使い、不特定多数の人のためにお金を使う
橘玲いわく、
社会資本(他者と絆)は政治空間と貨幣空間の2つの空間で成り立っています
政治空間は愛情や憎しみを動機として人々が関わりあっていて、家族や恋人もこの中に含まれます
一方で貨幣空間はお金を動機として人々が関わっているドライな世界
この2つの空間をうまくやりくりして、個人の社会資本を高めるのがポイント
まずは、政治空間の関係者を敢えて狭める
本当に親しい友人や家族としか過ごさない、彼らにできる限りの情を注ぐ
この対象人数を増やすと、幸福感よりもめんどくさいとか感情のこじれとか、ややこしくなっていきます
そして、
感情にドライな貨幣空間に対しては使える範囲でお金を積極的に回して、沢山の人間と広ーく浅ーく関わっていく
わかりやすい例では、寄付とか、趣味サークルに入る(ただしあまり深く関わらない)とか、不特定多数の人や社会と浅く関わっていく、
ここで払うべきお金を渋ったり、感情に任せた関係性を作ろうとすると、グループから弾き出されてしまいます
ということで、
少数の大切な人のために時間を使い、不特定多数の人のためにお金を使うことが、社会資本を高めるキモだと考えています
私が幸せになるためにすべき答えは出ましたが、
具体的に何をするのか残りの人生40年をかけて考えていくのが、楽しみなわけです